2011年7月アーカイブ

女子サッカーW杯

なでしこジャパンが世界一。

うん、何かすごいな。
「W杯優勝」だよ。

うん、何かすごい。
言葉がうまく出てこない。

決勝を見る前に「アメリカと日本とどちらが強いか」と問われたら、「アメリカの方が強い」と答えていたと思う。決勝を見終わった後でさえ、やっぱり同じように答えるんじゃないのかなと思う。
力の差、というより、今大会を通じて常にそうだったように、フィジカルの圧倒的な差というのは、ほとんど技術的な領域を云々する以前の代物として、なでしこの前に立ちはだかっていたように思う。それを覆すことに成功した理由を、ひとつやふたつのワードに収めるのは、心許ないというか、「もったいない」感じがして仕方がない。

アメリカの見事さは、もちろんスピードやシュートの質、高さといったファクターはあるけれども、何よりそれをちゃんと高い次元で「使いこなしている」という点にあって、1点目のカウンターしかり、2点目のワンバックの「高さ」しかり、そういう武器を使って勝ち残ってきた事への自信、確信があった。
ただそれを2度跳ね返し同点に持ち込んだという状況は、アメリカの根底にあったはずのそういう心理的な優位性さえ打ち砕くに足るものだったんだろうと。
ジャパンがわずかなチャンスに「搾り出す」ようにして得点につなげる力、その前提にある技術と粘り、幾度跳ね返されてもその技術・戦術に確信を持って臨む揺るぎない精神に感じるのは、この代表チームが決して数年という「短い」スパンで作られたわけではなく、長い期間をかけて練られた一貫性のあるスタイルの志向と、選手の底上げを図りながらぶれずに強化をしてきた、という歴史なのかなと。

万能の人にして優れたリーダー(日本人がW杯得点王でMVPとか高橋陽一でさえマンガ化するのに躊躇するレベル)、澤穂希という「傑物」を育んだというその一点においてだけでも、よみうりランドのフィールドが日本サッカーの歴史において価値ある場所だと言える。そのぐらいは言わせて欲しい、とも思う。

女子サッカーのこれまでについて、そしてこれからについて、色々と思うところ、言いたいところはある。
でも今は、彼女達が成し遂げた偉大な勝利のおこぼれにそっとあずかって、ただじんわりと喜んでおこう。
本当に素晴らしかった。おめでとう。

しばらくぶりに

ちゃんとブログとか書いてみようかと。1ヶ月ぶり?
特に何がどうして休んでいたわけでもないんですが、Twitterやってると、それだけで良いか的なところもあり。

岡山戦がホームであった日は、父の一周忌でした。
本当に1年などはあっという間で。びっくりするぐらいあっという間。
思えば父のガンが見つかってから亡くなるまでも約1年。その間の事を思い出すに、そうか、やっぱり一日一日が積み重なっているんだよな、とまた思い直し。
父が亡くなって2ヵ月後に自分も子供を持つ身になり、その成長速度というか、日々変化していく様にひたすら驚いているわけですけど、自分が父親になってみて初めて気付かされる事も多くあり。父はこうやって幼い時の自分を見ていたんだろうか、と思ったり、それでも一目で良いから父にこの子を会わせてあげたかったな、と思ってしまったり。
震災の影響で日常の在り様にも変化がある中で、ただそれはそれとして、当たり前のように過去と未来が容赦なく接続していく感じというのは、自分の身の周りの人たちとの接し方によって、それが大事に思えたり空しく思えたり、ずいぶんと違う風景になるんだろうな、などと思うところです。
祖母(父の母)は、齢九十も過ぎ、長寿の喜びと共に自分が生んだ子供にすべて先立たれてしまう人生でもあったわけで、時折、残されていく者の哀しみという事を口にするようになりました。生き続ける、という事は、相応に悲しみを背負っていくのだ、という事でもあるのだと思います。だからせめて曾孫の顔を見せてあげられて良かったという事を自分なりの慰めとしたいと。
ただ祖母の普段の生活を見るに、やはり長寿の秘訣は食だなぁ、と。本当にしっかり食べるもの。法事の後の会食の席で、コース料理をきちんと食べ切るもの。僕でもちょっと多いかと思ったぐらいなのに。老いてこそ肉を食え、と肝に銘じてみたり。
子供ももうしばらくで1歳になります。早いよなぁ。幸いにして健康に元気に育っており、手のかからぬ事で両親を助けてくれております。さて僕はどのような父親になれますやら。

ヴェルディは順調に?5連勝中。富山戦と岡山戦は見られなかったのでどうかなぁ、というところはあったんですけど、その後の3試合を見て「ああ、そういう感じか」というような。
攻撃面では縦横の使い分けが整理されてきた感じがありますね。もちろん、阿部やマラニョン、河野も含めて、個人の能力が発揮されやすいようにしつらえてきたという部分はあるんでしょうけど、リズムの変化に狙いがあって、「何となく」という部分は減ってきたなと。
阿部の体幹周りの「トルク」の強さを見ると、この人、ボクシングとかやっても良かったんじゃないかしら、と思ったり。今のところは阿部個人の力を存分に発揮できてる状況ですけど、いずれ研究されるようになるでしょうから、まあ、それからですね。マラニョンは技術的にはしっかりしてますよね。シュートはね、ちょっとアレなんですけど、でもこの際もう目をつぶって、彼の技術を最大限に生かす方向で考えた方が良いと思いますよね。
怪我人が増えてる中で、飯尾にしても河野にしても、だいぶ無理はしてるんだと思いますが、ここらへんはもうちょっと我慢が必要かなと。
菊岡が早さ一辺倒になりがちな前線に変化を与える部分で効くようになってて、彼のところで少ないタッチで攻撃が加速したりアングルが変わったりするのを見ると、それはやっぱり攻め方の整理がされてきた、という事なんでしょうね。直接FKもようやく入ったしね。
左サイドにマラニョンが張ると、どうしてもサイドの守備がぼやけてしまいがちで、そうなると佐伯の負担が大きいですし、小林が時々守備で「抜けちゃう」事があって、その辺はまだ怖さがあるかな。飯尾が上手くカバーしてたりもありますけど、例えば河野を起用したりして前線の流動性を上げると、その辺のリスクは結構高いなと思います。相手の両サイドが張り出したときにハーフが見るのかボランチが見るのかハッキリさせずにサイドバック前や裏を使われる場面が目立つのは、むしろスカウティングの問題のような気がするので、「自分達のサッカー」は大事ですけど、そこらは整えた方が良い気がします。
小林が本当に少しずつですが良くなってきている感じがあって、もちろんまだ色んな部分がだいぶ凸凹してるんですけど、ある程度は計算できるようになってきたなと。若いなりの精神的な緩さというか、真剣さ・真面目さとは裏腹のそれに対する深みのなさとか、もちろんあるにはあるんですけど、まあ、若者はえてしてそういうもので、むしろそうやって失敗して立ち上がってこないと本物にはならんと思うので、大人としては出来たところを誉めてやった方が健全かもなぁ、と、やはりちょっとぬるめの批評になりがちな。
このところ出番を確保している和田と高橋が、相変わらずミスも重ねながら、何とか戦力になろうと奮闘している図は微笑ましいので、頑張りなさいよと。自分達で未来を作るんですよと思ったり。森とか多少、余生を過ごしている感があるので、まあ、ああいう程々感は大人になってからで十分です。メリハリとかいうレベルじゃねーだろと思うんですけど、まあ、本人が真剣に楽しそうにやってるので、それで良いかと思ったりね。
で、まあ当面、土屋が大丈夫な間はこれで良いとは思いますけど、あんまりおっさんに頑張らせ過ぎるのも怖いのでどうしましょうね。富澤はいつ戻れるんだろ。
善朗はとりあえずオランダで頑張ってちょうだいな。

次は徳島ですか。苦手意識はあまりないですけど、今年の徳島はそういうレベルのチームではない、って事も明白なんで。実力的にもタレント的にもチームとしても整った上位チームですから、本当の意味で試金石になると思います。

節電の夏の模様です。暑いですけどね。
電力や政府の周辺に関して、色々と言いたい事もあるのですけれど、こういう状況にはある程度のあきらめも必要だな、とも思っています。
熱中症対策などもそれなりにしつつ、まあ、頑張りましょう。

2018年11月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のコメント