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秋の深まり

というほどの話でもございませんけれども、J1昇格プレイオフを横目に目一杯の蚊帳の外感を味わいつつ、今年の総括というか、ざっくりとした感想などを。

夏場以降、完全に失速し、一時の首位はどこへやらで川勝監督解任後も勝ち点を伸ばすことができず結果的に7位、プレイオフにすら進出できなかったヴェルディでありますが、まあ、やはりチームのサイクルとしての限界もあったのと、補強の問題と、という両側面が「失敗」の根源だったのかなぁ、と思っています。

先に補強面の話をすれば、杉本がセレッソに戻って以降、センターフォワードを固定できなかったというのは大きな問題で、阿部に過度の負担を強いることとなり、結果的に急激な得点力の低下を招いたというのは否めない。で、本来はそこを補うはずのブラジル人がまったくと言って良いほど戦力にならなかった、というのは、やはり強化の責任に帰すべきものだよなぁ、と思います。
もちろん指導側の問題として、本来はポテンシャルが高いはずの彼ら外国人選手をチームに馴染ませることができない、あるいは非常に時間がかかったというのはあるにしても、ではフィットし始めた選手を継続して契約できないのではどうにもならんとか、そっちの側面もあるよね、という点が一つ。
それから今年に関しては、年初に補強した戦力のうち、最終的にレギュラーとして通年の戦力になったのが西だけというのでは、これもちょっと問題が大きいと言わざるを得なくて、チームとしての戦力の底上げ、競争によるレベルの向上にはつながらなかった、と見なければならないでしょう。
実際のところ、自動昇格ラインまで勝ち点差9という状況は、結果だけ見れば、昨年から前進がなかったと考えざるを得ない。

そういう側面からして、やはりチームのサイクルとしてはもうなかなか、現状の指導体制の中で新しいものが出てくる雰囲気はなく、つまり新しい評価基準を持った監督を招いて、チームの中での順位、求めるサッカーの質を見直さざるを得ない、との結論にいたるわけです。

もっと選手個別の話に落とし込んでいっても良いんですが、それやっちゃうと正直、個人批判的になってしまって本意ではないというのもあり、シーズン終わった後にいくら言ってもな、という気持ちもあって、まあやっぱり次の監督が示した基準に沿って考えていくべきなんだろうと思われます。

後任監督人事の名前も挙がっているようですが、これも決まったらいずれ、という話ですかね。

現状からの改善点を並べても難しいだろうなと思うのは、来年恐らく各チームの様相もこれまでと少し変わってくるだろうと考えるからです。プレイオフ制度の登場とその結果は、恐らく各チームの補強や強化方針に少なからず影響を及ぼすだろうと。
その中で、まあ資金的には潤沢と言い難いながらも、どうにか陣容は整える必要があるでしょうし、よしんば昇格できたとしても上で通用しなけりゃ何の意味もないというのもあるので、じゃあここまで3年、川勝体制(とその後継)のエッセンスを再度評価しつつ、何が足りなかったのかを突き詰めてほしいなぁ、と。

まあ、今のところ、そのようなざっくりとした感想で、ひとつ。

何とかペースを維持したい

生活とか仕事とかですね、はい。元来、ムラっけの人なので。

ムラっけと言いますと、久々に天鳳の段位戦をやってみたら、何か恐ろしく不恰好な麻雀をしてしまい、もう一回修行せな、とか思ったのですが、最近は牌を握る機会がめっきり減ってしまってなー、というアレです。麻雀は獏打のリズムというか、動作の「フォーム」みたいな部分が重要で、結構そこが狂ってくるとダメな感じです。思考も鈍ってくるような。で、そこって結局、調整とか練習なんじゃねーのかと思うんですよね。読みとか手作りというのは「前提」なので、あるレベル超えると、そこでの強弱はあんまり決まらないと思います。特にオチはありません。

ヴェルディはホーム2連戦を無失点で連勝。松本山雅戦の少し「取り込まれた」負けをどうやって解消していくかと思いましたが、土肥をスタメンに戻し、今一度守備の部分からやり直したのは、結果的に良かったんだろうと思います。
柴崎が先発している間、決して悪かったわけではない、とは思っています。ただ敗戦時や失点時、特にCBや柴崎自身から「もう少し声を掛け合えば失点しなかったのでは」という主旨の発言が出るのをたびたび見ていたので、特に土屋がいない状況だと、そういう確認の声、指示の声という問題が、やはりあったのではないかと思っていた次第です。
相手に攻めの形が見えなかった鳥取戦はともかく、熊本戦で数的不利の状況を抱えながらゲームを遂行できたことを考えると、もちろん土肥自身のビッグセーブもあったんですが、やっぱり動かす、集中させるという部分で、キャリアが出たな、と思いました。
熊本戦の2得点目、ああいう形で高橋が点を取ったのは、状況を考えるとハイリスク過ぎたとは思うものの、自分でも確信を持っていけているあたり、例えば国立での得点もそうですが、サイドバックとして使って来たことの意味というか、成果の表れかも知れないなと、そういう風にも感じます。深津はある程度コンスタントに良いプレーが続いてるので、怪我だけはしてくれるなよ、という感じ。

攻撃陣については、杉本健勇がいなくなって巻が入り、風景が変わったな、という印象は否めないですけど、一方で相手にとっては巻の存在感というか、ある種の怖さ、いやらしさみたいなものもあるのかなと、特に熊本戦の先制点などを見ると、感じるところです。後半戦はジョジマールが戦力としてもっと必要とされるだろうなと思っていたら怪我してたりするので、アレックスがどうにかならないものかな、と思ってますが、出番なくてなぁ、という。
熊本はカウンターへの意識は良いですし、武富とか藤本とか駆け引きの上手い選手に北嶋が加わったことで、だいぶ「色々できる」感じは強まってましたけど、数的優位を生かすには工夫が足りなくて見た目よりも楽だった、というのは本音としてはあった。実際、そこそこ上手く守り通せたのは、それだけ守備への統一感が出来てきたからだろうし。だからまあ、後ろに関してはこのまま頑張りましょうね、という感じですか。

ただ攻撃陣は、少し難しくなってくるかも。現状で西の負担が大きいのはもちろんなんですけど、今の状況だと外すに外せない。しかし全体として余裕がなく、そのしわ寄せが西や飯尾や阿部にかかってくると厳しい。そういう選手層の問題が露呈しつつある中で、小林祐希のレンタル移籍の報などが入ってくると、やりくりキツイ感が強まってきます。
ボランチに関しては佐伯が戻ってくれば駒は何とか、と思うものの、2列目はちょっと。ここをどうにか補強するか、アレックスをフィットさせるか、しかないような。中島翔哉などを上げる手はあるでしょうけど、それじゃ根本的な問題解決にならないでしょうし。鈴木慎吾はどこだ。
でも全体として、底上げは出来てきたかも、という感じも、あるにはあるんですよね。ベンチまで含めれば、まあまあ遜色なく組める。中後も退場はあったけれど、ここまで求められるクオリティは出してきてると思うし、これなら後半に梶川の機動力を生かすという展開も作れる。問題は「〆」というか、「トドメ」というか、そういう使い方が出来る選手がいないかな、という事。杉本竜二が長期離脱なので、南あたりに奮起して欲しいところですが、さて。だから鈴木慎吾はどこいったんだよマジで。あとはアレックスどうにかしろ。

祐希のことについても。
環境変えて、本人としても一度、自分とよく向き合ってみる事が必要だろうと。
野心がある事は決して悪いことじゃないけれども、そんなに焦っても仕方がないだろう、という風にも大人目線としては思うし、一方で、そういう若者の焦燥感を全否定しては何もならない、というのもある。だからこそ、もう一度、サッカーに集中して、自分の中の課題を整理して欲しいな、と思うし、その先のキャリアをどうするかは、プロである自分で決めるしかないんだから、それ以上は何もないし、という。今年は今年。来年は、また来年。

で、こういう話が持ち上がったときに、「何で放出するんだ」とかフロント批判を始めるのは斜め上過ぎるだろと思うし、想像力が欠如し過ぎてるだろバカだなぁと哀れな気持ちになるので、もう少し選手の事を考えてやれよ、という結論を押し付けたいと思っています。チームと選手とクラブとサポーターというのは、それぞれ少しずつ違う利害関係で動いているのだ、という事をきちんと認めたほうが良いし、それが出来ないと、ただ嫌いになっていくだけだよ、という事も知って欲しい。特にヴェルディのようなクラブの場合は。

取り留めのない話ではありますが、ここから暑くなってくるところで対戦相手も厳しいのがズラっと並んできますから、まあとにかく、できるだけみんなで頑張りましょう、というあたりで。

『ゴールキーパーの良し悪しはアゴで決まる』

と、Jリーグ創設以来のゴールキーパーフリークであるところのウチの嫁が断言しておるのですが。
曰く「アゴの細いキーパーは、それだけで二流と分かる」。うむ、至言。
だから権田には期待できない、というのが彼女なりの結論らしいですが。

ただまあ、今回の五輪代表について言うと、権田には特に「あなたが頑張らないと何も残らないチームになるよ」ぐらいの気持ちでは見ております。

こういう言い方はアレですが、フロンターレ時代から関塚さんのやるサッカーにはまったく何の共感も覚えなかったし、有り体に言えば「ツマラン」と断言してたクチではあるのですが、それでもきちんと守備のところから始めて、前にタレントさえいればそこそこ規律を持ったチームを作れるのかな、とも思っていて、実際、予選の最初の方ぐらいは、割と一体感のある大人びたチームが出来つつあるか、と見ていたんですけどね。
しっかし、どうなんだろうなぁ、今の状況、と壮行試合を見て思わざるを得なかったのだと。
徳永をOA枠として呼ぶというのは、最初「?」だったわけですけど、実際にゲームに入れて見ると、「なるほど、仕方ない」としか思えなかったし、つまりそれほどに積み上げがない、中身が薄いチームに成り果ててしまっていて、「どうしてこうなったんだろう?」と。
徳永はリーダーではないし、カリスマでもないし、頼られる存在ではあるだろうけど、拠り所とするには些かアレだし。吉田に何を期待するかもあるんでしょうけど、こう、どこに伸びシロを期待すればええんやこのチームは、という思いが強まるばかりで。予備登録選手を2人も投入したから尚更。

内容が過度に悪かったわけではありませんよね。
チャンスを作ること、攻めきること、相手の機動力のなさを差し引いても、個人での仕掛けは通用する部分も確かにありました。守備だって終盤の恥ずかしいミスから発生した失点をのぞけば、そこまで大きく破綻したわけでもなかった。
だからこそ、不安感が強まった、いや、期待感が薄まったのは否めないのかなと。
つまり「こんなもんだよな」的なあきらめというか。
試合後のブーイングすら予定調和的で見てるこっちがこっぱずかしいぐらいの。

とにかく本大会までに出来る事は限られているでしょうから、むしろこれだけ世間の評判が下がった中で、本人達が危機感を持って、奮起して挑んでくれることを願って止みません。それが可能であると思うし、そして過去の大会と比較しても、そこまでタレントが不足しているとは思わないので。前評判を覆す戦いを期待したいと思います。

あ、杉本健勇は、とにかく点獲ってアピールしたのはよろしかったと思います。
ぜひそのまま頑張って下さい。

女子はむしろ期待感が限界まで高まっているだけに、今度は別の意味で大変だろうと思いますよね。あらかじめ期待感を下げまくった結果としてハードルの低くなった男子とは、ちょっと求められるものが違いすぎるなぁ、などと考えています。
ただここは非常に成熟したチームなので、むしろ現時点での実力どおりの結果が出ることになるのかなと。集大成というか、チームの限界、ひとつの到達点が現れるのだろうと。ただ(男子同様)一口に「メダルを目指す」といっても、「違う生き物との戦い」的な部分が少なからずあり、ひいては日本サッカーの将来へのひとつの指針を示す大会になろうかと思います。むしろこっちのほうが、見るのが怖い。結果に対して求められるものがシビア過ぎて。
でも、強豪国というのは、そういう戦いをずっと繰り返してきたわけで、「なでしこジャパン」が本物の強豪国の一角として、そしてその先を目指す資格があるかという、その過程が問われることになるのかな、とそのように思います。

2018年11月

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