2011年4月アーカイブ

リスタート

震災の影響による中断期間を経て、Jリーグ再開。とはいえ。
気分的なものはやはりだいぶ、構造というか、在りようを変えてしまっているので、サッカーがある、というだけで、喜ばしいというより、ホッとするという感情に近く。
そういう意味では、試合に対してちょっとぬるめに見ているなぁ、とは自分でも思いました。

駒沢は初夏を思わせる陽気。暑い。
対戦相手は愛媛。いつも苦戦している印象があるので、今回もどうだろう、と思っていたら、まあその通りにねー、という。1-2で敗戦。特に前半はパスミスから崩れて持ち込まれ、愛媛の斎藤をつかまえるのに苦労してしまったというのがそのまま失点に。やれやれ。

個別にはボランチユニットを変えてきていて、小林と富澤の組み合わせ。
ただ問題かなー、と思ったのはその後方、深津と土屋のCBに関しての方かな、と。深津はまだ少しバタバタしたプレーがあり、土屋についてはキレがないというか、より厳しく言えば「鈍い」という印象を受けたというあたり。
小林も一応、ゲームの中にはそれなりに入って、淡々とプレーしていたとは思うのだけれど、率直に言うと淡白で、ユースの試合で見せているような際どさがない。チャレンジするパスやドリブルに乏しく、そういう意味ではやはり少し緊張していた、というか慎重に構えてしまったのかな、と感じました。
森の左サイドバックに関しては、チームからの異物感がすごい!という感じなんですけど、これがポジティブなものと言えるかどうかはギリギリのところ。1対1の局面ではほぼ完勝というか、実際、仕掛けて奪われてカウンター、みたいな場面が皆無に近かった事を考えるに、これはこれでアリとするのもまた一興、とは思うのですけれども。あといちいち右足アウトサイドでクロス入れるのもどうなんでしょ。やっぱ左はやりにくいですかね、という。福田は福田でいつも通りの仕事はこなしてるので、まあ多少の事には目をつぶって、このまますり合わせていくほうが手っ取り早くて強いだろな、みたいな感想はあまり変わりませんかね。それなりに2人とも経験あるので、どうにかするでしょちゃんと、という。
とはいえ愛媛ベンチがそれなりにこちらの両サイドを脅威に思っていたのは間違いなかろう、というのは交代策にもあらわれていて、中盤に渡邊を入れてこちらのボランチに圧力をかけつつ、左の斎藤、右の赤井でそれぞれ両サイドバックを見るようにしてきたわけですが、結果的に攻撃的な両翼の自由度が落ちて、カウンターの脅威が若干和らいだ結果、中盤がボール支配しやすくなったんだけども、という。ヴェルディとしてもボールを保持した状態で攻め、愛媛はどの程度意図してかはともかくブロックを下げた守備に移行せざるを得なくなったので、回すヴェルディと跳ね返す愛媛という構図が最後の方はずっと続いてたわけで。結果オーライ感もあるなぁ、という。
こういう状況の攻め口について、ひとつは中央から相手のミス狙いでこじ開けにかかるのも、ありっちゃありだと思うわけです。特に平本や河野はそうした「一発」の効用を良く分かってるので。高木も何とか顔を出そうとはしてたし、マラニョンにしても阿部にしてもペネトレイションを狙いながら、という部分では仕掛けもあったし。ただそのためにはミドルシュートなどを含めてボランチ辺りがもう少しリスクとってプレーして欲しいし、その面で小林が物足りなかったのが残念かな。菊岡は目配りが効いてたけど、効果的とまでは言えず。全体にもっと運動量を上げて、仕掛け直しを繰り返すというしつこさは必要だったと思います。

で、まあ次はどうしましょ、という感じなのですが。
意外とどうにかなりそうな感じもしてるんですけど、その面ではむしろ若い連中が「自分がやる」という部分で強い意志を示して頂きたいものだと、そのように思うわけです。

とりあえずサッカーが日常に戻ってきた事を喜びつつ、やはり少し雰囲気が変わったスタジアムの中で、徐々に、徐々に。

チャリティイベント込TMvs甲府

at 多摩陸こと多摩市立陸上競技場です。俺の幼少期の思い出が色々と詰まり過ぎててアレな地域です。寒いです。道の向こうは稲城です。ちなみに多摩陸から程近い聖ヶ丘高校(多摩大学付属)には、その昔、ジャン・アレジの嫁が通っていました。だから何だって話なのですが。
被災地支援に向けて意義のある取り組みである事はもちろんなのですが、それにもましてみんなサッカーに飢えてるんだなぁ、という事が良く分かるスタンドの埋まりっぷりでした。屋台とか出てましたね。そのほか、チャリティ関係の催しも。
出来る事から、少しずつ。それでみんなが楽しめればなお良いのかなと。
それにしても家から車で行く途中、どういうわけか前を甲府のチームバスが走ってました。あの、試合開始予定時間30分前なんですけど。中央高速道が混んでたのかね。
あ、あとヴェルディのチームバスも新しいのが来たんですね。飯田産業様ご提供との事。感謝。

試合は45分×3セット。1-1、1-1、0-0で計2-2のドローだった模様。個人的には2本目が終わったところで寒かったので撤収。
メンバーとかはめんどくさいから公式携帯サイトとか見るよろし。
注目点は1・2本目のボランチユニットを小林・菊岡とした事ですかね。
小林のセンスとか技術、狙いどころの面白さは出たと思います。ああ上手すぎてイヤなガキだ(すごい褒め言葉)。ただ守備時に腰高な感じが不安なのと、声で動かす部分はまだ遠慮があるかなぁ、という。それと菊岡も含めて、確かに上手さはあるけど、同時に良くないボールの失い方があって、そこをなくしていかないと良いゲームできませんよ、という感じ。接点でボールが後ろにこぼれがちなのもマイナス。ここはどうしても注文の多くなるポジションなので難しいところですけれど、若い才能を伸ばしながらリスクをどう取っていくか、どう責任を負わせていくかというのは、色々と難しいところですね、とあらためて。
土屋も富澤もいないので高橋と深津のCB組でしたが、この人たちももうちょっと声で全体を動かさないとまずいですね。あとCBが両方揃ってボール持った時にバタつくとか怖いです。甲府が前からしつこい守備をしてくるチームだけに、雑な捌きが出るのはイヤですね。また2人とも強さとボールを奪う技術の面でアンバランス。ガツンと行けば良いってもんじゃないだろうに。周囲の枚数とか考慮に入れてプレーすべきところで自分の対面しか見てないとかね。ここはもう少ししっかりと。
平本と河野は存在感を出してますね。安定感というか。一番安定から程遠そうな2人なんですけどね。不可解な貫禄。森と福田の両翼も、ひとまずこれで落ち着きそう。徐々に役割が整理されてきている印象。井上のコンディションも良さそう。高木善朗はキレという面でもう少しだったかな。GKの柴崎も良い意味で重量感が出てきていて、伊達にプロで10年生き残ったわけじゃないんだな、と思わせます。
アポジがもう少し見たかったのですが、まあ多分、今の段階ではチームにフィットさせる方が先決ですかね。「すげえ加速力はありそうだけど」ぐらいの感じ。平繁も計算はできそう。2本目でマラニョンが都合3度あった決定機のことごとくを外し倒し、ヴェルディサポーターからも甲府サポーターからも「やっぱマラニョンだな」的な反応が寄せられておりました。

攻撃面ではつないでいこうという局面でミスが何度か出たのは残念。むしろ長いボールを起点に少ないタッチで速い攻めを見せたときには、技術の正確さが出た気がします。寄せられた場面で2タッチとかじゃなく、タッチ減らして早いパスゲームできるようにしていくのが課題かな。そのためにももう少し全体の運動量を上げていかないとね。
守備面も悪くはないかな、と思いつつ、リスクかけて攻めた時の切り替えとかもう少し上げて欲しいのと、あとはそういう場面でのバランスの取り方とか、特にサイドバックとボランチに工夫と協力が必要で、今はボランチが少し経験不足な感が否めないため、ちゃんと周囲が声かけてマネージした方が良いよね、という気がするところ。

いくつか調整面での課題が残るなぁ、とは思いつつ、ま、焦らずに仕切り直しましょう。

2018年11月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のコメント