2013年6月アーカイブ

CHANGE!

っていうバラク・オバマの大統領選キャッチコピーが古いどころか一周まわって「何それ?」的な話になっており、レイムダックって怖いですね、みたいな感じです。(多分違う)。ちなみに訪問型風俗営業などでいらっしゃった"コンパニオン"のアレがナニなので申し訳ないんですけどここはひとつ、みたいなソレって本当にこういう一言で解決したりするもんなんですかね?(良く分からない)。

まあ、栃木戦の感想なんですけどね。

2-0でリードしてた試合が終わってみりゃなぜか最後にギリギリ追いついて3-3のドローとかなんで、そりゃ結果に関しては残念なのは当たり前です。まるっきり新しくした守備ラインに大きなミスがいくつか出て、それがこれまたまるっきりゲームを難しくしてしまったわけですから、何ともなぁ、と思う気持ちも分からんではないです。

が、実際のところ、それ以前のところで少し閉塞感と言うか手詰まり感を感じるゲームが続いた中で、ここまで思い切ってスタメンを変えられるというのは、監督の理性とか戦術を越えた、一種の蛮勇であろうとは思うわけですよ。そりゃサポーターが「あいつを使えば良いのに、こいつを試せば良いのに」と飲み屋で酒の肴よろしくつつくには楽しい話題ですが、普段のトレーニングを間近で見ているコーチの視点からすれば、そんな簡単にいくわけないのは自明です。自明なはずなんです。

でも変える。
良い悪いという話ではなく、つまりヤっさんはそういう監督なんだと、そう思うしかない、と。

これは自信の表れだ、というのは当然でしょう。普段のトレーニングを見て、全体としてプレーレベルの基準が担保できるという確信がなければやれない。「変化を恐れない」というのは、勇気というより一種の鈍感さがないと出来ない話だと思うわけで、逆にハマらなければ迷走を繰り返す可能性もあるわけですけど、そこに対してはあまり関心を払っている風がないのがまた怖いというか。

じゃあ試合の内容を振り返ってみると、思いのほか良かった。いや、良かったというと語弊があるか。見どころがある、ないし、関心の持てる、あるいは、発見の多いゲームだったと、そういう風には認識してます。

今シーズンこっち、飯尾と高原の妙な相性の良さというのは確かにあって、それを生かそうというイメージもあったんでしょう。西のプレーにもキレが戻った印象があったし、安田もこれまで以上のクオリティ・納得感を感じるプレーを見せる事が出来た。左サイドのセレクトに相変わらず色々と考えてるところがあるみたいですが(何で右は森におまかせなのか)、前田は考えて色々とやる子なので、考える機会を与えるのは悪い事でもなさそう。
あと、やっぱり中後が入ると、チームの色気が変わるかなと。スタミナの問題はまだありそうに思うし、セカンドボールの奪取など含め守備バランスとして難しい部分もあるんですけど、パスの質、ゲームコントロールの本分で言えば、鈴木とは違う一種の高級感がある。プレーチョイスに逡巡やノッキングが少なく、ゲームに緩急と滑らかさが出る、と言っても良い。セットプレーのグレードも明らかに1段階上がる。ちょっと唸りましたね。

木鈴に関しても、正直なところ、今年はトップフォームでやるのは難しいだろうと覚悟してた部分があったんですが、あのオウンゴールだけがあまりに大きなミスで、他は意外とちゃんとやれてましたし。高さや強さという持ち味もそうだし、もうひとつ持ち味である攻撃参加でもなかなか質の高いプレーを見せたりとか。(森はさすがにあのパスは決めようや......) それはそれで嬉しい誤算ではありましたね。デウォンもゴールを決めたけど3失点目につながる大きなミスをやらかしたんで、どうなのかなという評価ではありますが、スプリントが出来るしコンタクトの強さも良く分かる感じ。ただボールスキルの不安は大きいですね。ちょっとボール持つのを嫌がるような印象がある。刀根はまあ、いいや。あれぐらいはやるだろ。うん。

そういう諸々含めて一度シャッフルして競争を煽るのは悪くなさそう。特に福井のイエローカード収集ペース最速伝説がどうにもならなさそうな空気なので、当面は最終ラインに適度な刺激が必要なんでしょうね。

アタッカー陣に関しても、常盤の扱いが不憫な気もしてるんですけど、じゃあエース格扱いして良いほどの質でプレーが継続できてるかというとまたあれで。阿部拓馬と同年齢と考えると、やっぱりちょっと、こう、ねえ?ってなるじゃないですか。身体能力の高さはあるし、テクニックやセンスがそこまで悪いというのでもないように思えるんだけど、だからこそ、何が足りないんだろうと見てしまうわけで。ひとつにはチャンスの場面でファーストタッチをブレさせて決定機を自分で潰しちゃうところとか。逆に言えばそれだけチャンスの局面に顔を出す動きの質やプレーの連続性は彼の良さなんですけど、本当に大事なところで納まらない。イップスなんじゃねーのかと疑っちゃうぐらいの。拓馬みたいに図太く狭い局面で無理矢理チャンスを押し広げるような感じはないんですが、それとは違う常盤なりの良さというのも見えてはいるので惜しい選手だなと。中島みたいにあんま考えずにプレーした方が良いのかもなとか。翔哉は本当に何も考えてないなと思わせるところがありますね。うちにいたときのフッキみたいなメンタリティ。あれはあれで才能だな。

でまあ、この方向で良いのかと言われると、うーん。良く分からん。いやほんとに、今年のチームは良く分からんのですよ。
単純にメンツだけ見て、実際にやってるチームのスタイルを見ると、結構ギャップがあるというか、意外なクオリティの高さがある。伸びしろがあるのかないのかも良く分からんけど、ヤっさんが結構たびたびチームをかき混ぜては何か取り出して見せるという繰り返しをしそうなので、それがどこまで何回やるんだろうというのもあり。とにかく、今年いっぱいは腹をくくって見るしかなさそうという、そんな気持ちになりましたね。

結論を先送りしつつ、今回はこんな感じで。

家族が増えまして。

去る5月某日に、娘が生まれました。
2児の父になったというわけです。俺が?マジで?というような。

生まれました、と言ってもがんばったのはもっぱら奥さんでして、私などは息子の面倒を適当に見つつ、ただ待っていただけなのですが、やはり新しい生命が現れて、今まさに自分の腕の中にいるのだ、というのは、つくづく不思議な感慨を抱くものであります。はい。

長男の方もそうだったんですが、長女の方も生まれたときから割とはっきりした二重まぶたでして、これはもう奥さんの遺伝子の勝利であるなと。ちなみに息子の髪の毛がくるくるした天然パーマなのも奥さんの遺伝子力であり、まあこちらの遺伝子など取るに足らぬと、そういう話なのかもしれません。将来どうなるかは分かりませんが。

何となく、いつの間にか人が増えていく中で、自分の生活のありようみたいなものも、いつの間にか変わっていくんであろうと。それが良い悪いとか、好き嫌いという話でもなく、もうあとはこう「何のために生きるか」的な事はどうでもよくなってきて、目前の淡々とした生活をやり遂げていく中で、家族が少しでも幸せを感じてくれるならそれで良いという事なんだろうなと、そういう気持ちを持っているところです。

考える事が増えたなぁ、と思う一方で、割とサッカー見るときは息子を膝に抱っこしたまま、ただ楽しめるという感じになってきて、そこはバランスなんだと思います。子供たちが大きくなったときにゴール裏に行きたいとか言い出すかも知れませんし、それを止めようとも思わないですけど、きっと子供たちは子供たちなりに自分の楽しい事を見つけていくんだろうし、そうなればまた、僕がサッカーを見たり趣味をしたりという立ち位置も変わってくるのかな、とか。

愛媛戦は味スタに行ってましたが、長男は母がまだ退院してこないので少しご機嫌が悪く、行く道ながらに「サッカーやだ」と言ってみたり、いつもは応援に合わせて手拍子したりするですけども、それもちょっと気乗りしない感じで、前半終ったあたりで「帰ろうか」と言い出しまして。

で、まあ、少し歩いたり、ジュース飲んだりしてはみたものの、気が乗らない様子は変わらないので、後半はじめあたりで帰路についたりしました。ただ、前半の様子と、後半の入り方を見て「5分だけ待って」と子供を留め置き、予想通りというか、飯尾のゴールだけは見ることができたわけなんですが。

今のチームは発展途上感があるとはいえ、チームとしてのまとまりを感じさせるようにはなってきました。ただポテンシャルとしてはどうなのだろう、というのは、例えば福井と石神のポジションを変えてみたり、前田の先発起用であったり、こう、大胆に着手するほどの厚みがまだないのかな、という感じにも見えます。

僕もそこそこオッサンになってきて、今さら将来のあれこれでもないわけですけど、でもまあ、今とりあえず手元にあるものをきちんと大事にして、それを育て上げる、という事に力を尽くしていかないとなぁ、などと思いますね。

サッカーも、家族も、仕事も、まあ、そういうことなのかな、と。

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